男のためじゃないのに…

きれいな服をきたり、可愛らしい格好をしたりして自分を磨く女性に対して、え、それはなんのためにしているの?男のため?女子力高いね、と声をかけてくる男性がいます。そうした男性にげんなりしているという女性も実は少なくありません。
髪型を変えたり、口紅の色を変えるたびに「俺は前の方が好き」「かわいくなった!」など言ってくる男がいますが、この際はっきり言います。
お前のためじゃない。
お前の好みは聞いてない。
変化に気付いたら「変えたんだね」「いいじゃん」これだけで十分なんですよ。
女性がおしゃれをする理由はおしゃれが好きだから

女性がおしゃれをする理由はおしゃれが好きだからです。好きな洋服をきて、好きなように化粧をして楽しむ。それが女性の気持ちです。もちろん、パートナーや気になる人がいれば、そうした人のために自分を磨くということもありますが、ベースは自分自身が気に入るかどうか、好きかどうか、心地よいと思えるか、ということです。別に誰かのためにおしゃれをしているというわけではないのです。
おしゃれをしていると、周りから、男ができたのか?デートか?男のために?と言われるほか、それ似合わないよ、それは俺は好きじゃないな、などと口出しされるということも。そうした男性に対して女性は内心「は?」と思っています。
女性は、男性のため、他の誰かのために、そういったことをしているのではなく、自分自身のためにそのようにしているだけなのです。
女性が家事をする理由は心地よく生きたいから

家事は女性がするものという認識もようやく変わりつつありますが、それでも女性が料理が上手だったりお菓子を作れたりすると、「男にウケるね」「いい奥さんになるね」など、男性のためになる。モテるというニュアンスで声をかけられるということがあります。
しかし、女性は男性にモテるためにそうしたことをしているというわけではないのです。料理が上手なのは外で食べずに、自分の手で作ることに喜びを感じていたり、美味しい料理を自分で作れるようになりたいからだし、お菓子も自分のため、周りの友達のためだったりします。
いつも男性のために何かをしているというわけではないのです。
また、家事も自分でこなしているといい奥さんになれる、お嫁さんになるね、などと言われてがっくり来ることもあります。どうして女性が一方的に家事をしなければならないという前提なのでしょうか。逆に家事を自分でこなせない女性は「いい奥さん」になれないのでしょうか?
女性は男性のために家事をしているわけでもなく、ただたんに自分以外の人が家にいなかったり、自分でしなければならない状況だからしているだけだし、自分が心地よい場所で生活したいと望んでいるからなのです。
男性のために家事を頑張っているというわけではないのです。
男のためではなく自分自身のために自分を磨く

とはいっても、男性も男性で幼い頃から誰かのために仕事をする、誰かのために何かをしなければならない、役に立たなければ生きている意味がないと思わせられて育ってきているということもあります。そのために、女性に対してもつい「相手のため」「異性のために」何かをしているのだろうなと思いがちです。
しかし、女性は、相手のことももちろん考えますが、まずは自分を大切にするということに重きを置くのです。自分が心地よくなければ生きることが辛くなります。まずは心地よく生きる。それが女性の「おしゃれ」や「家事」をすることの意味なのです。
女性だからこうしなければならない、男性だからこうしなければならない、という固定観念が知らぬ間に差別へと変わってしまい相手を傷つけてしまうこともあります。
女性だから家事をして当たりまえ。とか、おしゃれをして、当たりまえ。ということでもなく、ただ、自分が心地よいように生きたい、自分らしくありたいという気持ちを大切にして生きたいと多くの女性たちは思っているのです。